Yui Ozaki
UMPRUM  大学院在学中

プラハの小さな寮の一室にまだ見ぬ新しいルームメイトを待ちながらわたしは住んでいます。はじめてここへ来たときは、何も分からずスーパーで野菜さえも買えなかったわたしですが、今では、スーパーで文句を言えるくらいには図太く、いや逞しく成長しました。 

ただ、もしかすると図太いのは昔からのわたしの気性なのかもしれません。  

 

わたしが初めてチェコへ行ったのは、5年前。

英語もチェコ語も全く話せない状態で学校見学へ行きポートフォリオを見てもらい(ほぼ押し付けただけ)帰国した際に圧倒的な準備不足を感じたわたしは、急いで留学準備のできるスクールを探しサンダヴィンチへ入学しました。  

今井さんをはじめたくさんの先生に大変お世話になり、そして、同じくらい迷惑をかけ、なんとかプラハの大学院に入学することができました。

サンダヴィンチは、わたしにとって学校の放課後のような場所でした。サンダヴィンチに入学した際には、既に働いていたので、ある意味では学生に戻ったような感覚なのですが、わたしにとっては、放課後でした。

学生さんや社会人の方もいらっしゃって一見するとなんの集まりか分からない私たちの共通点は、アートが好きだということ。何が言いたいのかというと、とても居心地の良い空間で放課後の仲の良い友人で学校に残ってペチャクチャとおしゃべりをしていた、そんな感覚です。(喋りすぎだったことは分かっています。すいません。今でも学校でお喋りだねと言われるので、このお喋りは一生治らないのだと思います。)

 

そして、授業やワークショップを通して特に発想の出し方、プロセスの大事さを教わりました。自身で作品のプロセスを理解し、まとめておくことで後々自分自身を見返すことが出来、また自分は何に興味があってどのような方向性に行きたいのだろうか?と自分自身で向き合えることも出来ました。無法地帯のように思えた自分の興味を紐解いていくと大元である一つのものに繋がっていたりするものです。

また、先生は、皆さんが第一線で活躍されているプロフェッショナルで何気無い会話から始まるお話は、今思えば本当に贅沢な時間を過ごしたなと感じています。

サンダヴィンチの先生は、皆さん絶対に否定はせず、それぞれのやりたいことに寄り添ってそこで最善の道を一緒に探してくださりました。

 

最後にもし、過去に戻って自分にアドバイスが出来るならば、「ちゃんと英語を勉強しなさい」と言いたいです。しかし、きっと、失敗しないと分からないわたしは、過去に戻ってもまた同じことを繰り返すのでしょう。

ただ、英語ができなくて良かったことは、コンサル中に怒られても何を言っているのか分からなかったので、何も響くこともなく馬耳東風。そのお陰で毎週元気に出席できたことです。きっと、ここで意味が分かってしまっていたら怖気づいてしまい登校拒否になっていたかもしれません。

余談ですが、先日、学期末の進級製作のプレゼンテーションが行われたのですが(本来は5月の予定がコロナの為に9月まで延期されていました。)

そこでいつにも増して辛辣なアドバイスという名の公開処刑が行われ落ち込みながら帰路につく中、私は過去のプレゼンを思い出していました。

初回のプレゼンでは、私の英語能力が低すぎ、途中で見かねた助教授がわたしの代わりに説明をし、次のプレゼンでは、前回の反省を活かして事前にコンセプトシートを配って説明したものの次は質疑応答が理解できず、ギャラリーにいる友人に助けを求め怒られ、そして前回は、質疑応答の際に意味を間違えて捉えてトンチンカンな受け答えをし(自身では何か違和感を感じたのですが、後で友人が教えてくれました)と英語ができないが故に起こる作品以前のトラブルが多かったのに対し今回は、言われている意味をちゃんと理解してトンチンカンな答えしてなかった!成長した!と自分を褒められるくらいに前向きに元気にそして、楽しくプラハで暮らしています。

悔しいことの方が多ですが、ビールは安いし街並みは綺麗だしチェコの食事は美味しいです。(ずっと食べていたらいつか高血圧で死にそうですが)

 

わたしの留学レポートは、語学の準備が出来ていなくて渡航し現地で苦労していますが、毎日楽しく生きている能天気なレポートなのですが、語学の準備がもっと出来ていれば、このような苦労をすっ飛ばして違うことに時間が使えると思うので語学の準備はできるだけ入念にした方が良いと改めて思いましたし、今井さんのアドバイスを聞いておけばよかったです。

 

そして最後になりますが、過去の自分の良い選択は、サンダヴィンチを見つけたことです。これだけは、わたしの一番の大正解だと胸を張って言えます

​SANDaVINCIでの経験