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Bon

​SANDaVINCIでの経験

自分は何になりたくて、どこに向かっているのか? 先の見えない将来に不安を抱きつつも「面白い事がしたい」「自分ならできる」という、根拠のない自信だけをたよりに会社を辞めた。 留学へのあこがれもあり、無計画にアメリカに渡って数ヶ月経ったころ、何とアメリカからインターネットを通じて、サンダヴィンチと出会った。 そして、入学した。「なんて無謀な事をしたんだろう」と、今でもそう思う。 怒られるかもしれないが、お世辞にも立派なWebサイトだったとは思わないし、当初はまだ実績があったわけでもない。でも、なぜか強烈に引きつけられた学校。 結果、入学したのは間違いではなかったと思っている。 在学中、昼はアルバイト、夜は学校、夜中と休みの日は課題・作品づくりと、めちゃめちゃ大変だったはずなのに、不思議とそんなに苦しかった記憶はない。 憧れの業界にいる先生方の貴重な話、同じ志しを持つ仲間との討論、作品を通じて想いを伝える緊張感。 そのどれもが、僕の時間感覚と苦痛を、良い意味で麻痺させていたのだろう。 そうして今は、大阪のデザイン会社で、ディレクターやデザイナー、イラストレーターとして、世の中にモノを送り出す立場になっている。 なりたかったものとはいえ、いざなってみると、困難の連続で決して楽しいことばかりではなく、 「本当に前に進んでいるのか、実は後ろに下がってきてはいないだろうか?」と、不安になることも多いが、たまにふと、あの時、憧れてどうしようもなかった場所に自分はいるんだ。と思い出しては、 「迷いながらも前に進んでいるに違いない!」と信じることにしている。 しかし、そう思える自分がいるのは、間違いなく、迷いながらも、とにかく動き、この場所にたどりつけた、という経験があるからである。 この先は、自分でもどうなるのかさっぱりわからないが、同じところにとどまるつもりはさらさらないし、 面白いことだけを追求して生きていこうと、さらなる野心と好奇心をムクムクさせている毎日だ。

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